不安を安心に変えるコラム
脚の長さの違いは腰痛の原因ですか?

「片方の脚よりもう片方の脚の方が短い」など、腰痛の原因として「脚の長さの違い」を指摘された経験はありませんか?このような脚の長さの違いは腰痛と関係があるのでしょうか。今回は、脚の長さの違いと腰痛の関連性についてお伝えしていきます。

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脚の長さの違いは腰痛の原因ですか?

「片方の脚よりもう片方の脚の方が短い」など、腰痛の原因として「脚の長さの違い」を指摘された経験はありませんか?このような脚の長さの違いは腰痛と関係があるのでしょうか。今回は、脚の長さの違いと腰痛の関連性についてお伝えしていきます。

脚の長さの違いは
腰痛の原因ですか?

脚の長さの違いとは?

整体院などで「脚の長さの違い」を指摘されたり、その脚の長さの違いが腰痛や肩こりの原因だと説明を受けた経験はありませんか?

脚長差とは、文字通り脚の長さが左右で違う状態のことを指し、このような脚長差はおもに、「解剖学的な脚の長さの違い」と、「機能的な脚の長さの違い」に分けられます。

解剖学的脚長差とは、片方の脚の骨の長さがもう片方の脚より長いといった骨の形状そのものに違いがある状態のことを指します。

一方、機能的脚長差とは、骨の長さ自体に差はないものの骨盤の傾きなどにより脚長差が生じている状態を指し、これは構造上の問題ではなく、身体の使い方の結果として脚長差が生じた状態です。

脚の長さの違いは腰痛と関係がありますか?

皆さんは脚の長さに違いがある人は10人中何人いると思いますか?

脚の長さの不平等に関する研究によると、解剖学的不平等の有病率は90%、つまり、脚の長さが同じ人はわずか10%で、10人中9人が脚の長さが違うということになります。

また、腰痛などの症状のある人とない人では、症状のある人の左右差の平均が5.1mm、症状のない人の平均が5.2mmと、二つのグループ間に統計的な差は無かったことが報告されています。

これは、脚の長さの違いは痛みの有無に関わらず一般的に見られるものであり、痛みとの関連性は低いということを意味します。

実は、このような脚の長さの違いや骨盤の非対称といった姿勢や構造に関する問題と腰痛の間には、強い関連性がないということが判明しています。

35歳から54歳の男女247名を対象に、脚の長さの違いと腰痛との関連性を調べた研究では、「軽度の脚の長さの不均衡と腰痛との関連性は疑わしい」と結論付けられました。

また、21歳未満の大腿骨骨幹部骨折で脚の長さに1.5~5.5cmの差異が生じてから10年が経過した15人の患者を調べた研究では、「腰痛を訴える患者はおらず、過去10年間に著しい腰痛を訴えた患者もいなかった」ことが報告されています。


その他の脚の長さの違いに関する研究

  • 兵役中の男性600名を対象に脚長差と腰痛の関連性を調べた結果、脚の長さの不均衡と腰痛の間に関連性は見られませんでした (Hellsing 1988)。
  • 重度の腰痛がある男性71名、中等度の腰痛がある男性144名、または腰痛のない男性106名、計321名において、腰椎前弯または脚長差に有意な差は見られませんでした (Pope 1985)。

脚の長さの違いは20mm以内であれば問題ない

では、このような脚の長さの違いが腰痛に影響を及ぼし、臨床的に重要な意味を持つにはどの程度の違いが必要なのでしょうか?

いくつかの研究によると、脚の長さの違いが臨床的に意味を持つようになる差異は、およそ20mmを超えると問題になることが多いという点で意見が一致しているようです。

脚の長さに違いがある場合、その差は10mm未満である可能性が高く、20mmを超える差異は非常にまれ(1000人に1人程度)で、20mmを超えた場合でも必ずしも症状が出るとは限りません。

35人の男性マラソン選手を対象に、脚長差の発生率と程度ついて調査した研究では、「5~25mmの違いは必ずしもマラソン選手にとって機能的な障害とはならない」という結論に達しました。

ウサイン・ボルト選手は13mmの脚長差があったと報告されていますが、彼の脚長差は決してパフォーマンス性を妨げるものではなく、現在も「世界記録保持者」として名を馳せています。

私たちは皆、利き腕や利き脚を持っていますので、少しくらいの左右差があるのは当然のことであり、人間である限り自然なことです。

また、このような脚の長さの違いといった身体の非対称はむしろ正常であり、ほとんどの方は修正する必要も不安な思いを抱く必要もありません。

顔の中心に鏡を当ててみてください。私たちの「顔」も左右対称ではありませんが、常に「顔が痛い」という方にお会いしたことがありますか?

私はまだお会いしたことがありません。

脚の長さの違いとは?

整体院などで「脚の長さの違い」を指摘されたり、その脚の長さの違いが腰痛や肩こりの原因だと説明を受けた経験はありませんか?

脚長差とは、文字通り脚の長さが左右で違う状態のことを指し、このような脚長差はおもに、「解剖学的な脚の長さの違い」と、「機能的な脚の長さの違い」に分けられます。

解剖学的脚長差とは、片方の脚の骨の長さがもう片方の脚より長いといった骨の形状そのものに違いがある状態のことを指します。

一方、機能的脚長差とは、骨の長さ自体に差はないものの骨盤の傾きなどにより脚長差が生じている状態を指し、これは構造上の問題ではなく、身体の使い方の結果として脚長差が生じた状態です。

脚の長さの違いは腰痛と関係がありますか?

皆さんは脚の長さに違いがある人は10人中何人いると思いますか?

脚の長さの不平等に関する研究によると、解剖学的不平等の有病率は90%、つまり、脚の長さが同じ人はわずか10%で、10人中9人が脚の長さが違うということになります。

また、腰痛などの症状のある人とない人では、症状のある人の左右差の平均が5.1mm、症状のない人の平均が5.2mmと、二つのグループ間に統計的な差は無かったことが報告されています。

これは、脚の長さの違いは痛みの有無に関わらず一般的に見られるものであり、痛みとの関連性は低いということを意味します。

実は、このような脚の長さの違いや骨盤の非対称といった姿勢や構造に関する問題と腰痛の間には、強い関連性がないということが判明しています。

35歳から54歳の男女247名を対象に、脚の長さの違いと腰痛との関連性を調べた研究では、「軽度の脚の長さの不均衡と腰痛との関連性は疑わしい」と結論付けられました。

また、21歳未満の大腿骨骨幹部骨折で脚の長さに1.5~5.5cmの差異が生じてから10年が経過した15人の患者を調べた研究では、「腰痛を訴える患者はおらず、過去10年間に著しい腰痛を訴えた患者もいなかった」ことが報告されています。


その他の脚の長さの違いに関する研究

  • 兵役中の男性600名を対象に脚長差と腰痛の関連性を調べた結果、脚の長さの不均衡と腰痛の間に関連性は見られませんでした (Hellsing 1988)。
  • 重度の腰痛がある男性71名、中等度の腰痛がある男性144名、または腰痛のない男性106名、計321名において、腰椎前弯または脚長差に有意な差は見られませんでした (Pope 1985)。

脚の長さの違いは20mm以内であれば問題ない

では、このような脚の長さの違いが腰痛に影響を及ぼし、臨床的に重要な意味を持つにはどの程度の違いが必要なのでしょうか?

いくつかの研究によると、脚の長さの違いが臨床的に意味を持つようになる差異は、およそ20mmを超えると問題になることが多いという点で意見が一致しているようです。

脚の長さに違いがある場合、その差は10mm未満である可能性が高く、20mmを超える差異は非常にまれ(1000人に1人程度)で、20mmを超えた場合でも必ずしも症状が出るとは限りません。

35人の男性マラソン選手を対象に、脚長差の発生率と程度ついて調査した研究では、「5~25mmの違いは必ずしもマラソン選手にとって機能的な障害とはならない」という結論に達しました。

ウサイン・ボルト選手は13mmの脚長差があったと報告されていますが、彼の脚長差は決してパフォーマンス性を妨げるものではなく、現在も「世界記録保持者」として名を馳せています。

私たちは皆、利き腕や利き脚を持っていますので、少しくらいの左右差があるのは当然のことであり、人間である限り自然なことです。

また、このような脚の長さの違いといった身体の非対称はむしろ正常であり、ほとんどの方は修正する必要も不安な思いを抱く必要もありません。

顔の中心に鏡を当ててみてください。私たちの「顔」も左右対称ではありませんが、常に「顔が痛い」という方にお会いしたことがありますか?

私はまだお会いしたことがありません。

脚の長さの違いとは?

整体院などで「脚の長さの違い」を指摘されたり、その脚の長さの違いが腰痛や肩こりの原因だと説明を受けた経験はありませんか?

脚長差とは、文字通り脚の長さが左右で違う状態のことを指し、このような脚長差はおもに、「解剖学的な脚の長さの違い」と、「機能的な脚の長さの違い」に分けられます。

解剖学的脚長差とは、片方の脚の骨の長さがもう片方の脚より長いといった骨の形状そのものに違いがある状態のことを指します。

一方、機能的脚長差とは、骨の長さ自体に差はないものの骨盤の傾きなどにより脚長差が生じている状態を指し、これは構造上の問題ではなく、身体の使い方の結果として脚長差が生じた状態です。

長さの違いは
腰痛と関係がありますか?

皆さんは脚の長さが違う人は10人中何人いると思いますか?

脚の長さの不平等に関する研究によると、解剖学的不平等の有病率は90%、つまり、脚の長さが同じ人はわずか10%で、10人中9人が脚の長さが違うということになります。

また、腰痛などの症状のある人とない人では、症状のある人の左右差の平均が5.1mm、症状のない人の平均が5.2mmと、二つのグループ間に統計的な差は無かったことが報告されています。

これは、脚の長さの違いは痛みの有無に関わらず一般的に見られるものであり、痛みとの関連性は低いということを意味します。

実は、このような脚の長さの違いや骨盤の非対称といった姿勢や構造に関する問題と腰痛の間には、強い関連性がないということが判明しています。

35歳から54歳の男女247名を対象に、脚の長さの違いと腰痛との関連性を調べた研究では、「軽度の脚の長さの不均衡と腰痛との関連性は疑わしい」と結論付けられました。

また、21歳未満の大腿骨骨幹部骨折で脚の長さに1.5~5.5cmの差異が生じてから10年が経過した15人の患者を調べた研究では、「腰痛を訴える患者はおらず、過去10年間に著しい腰痛を訴えた患者もいなかった」ことが報告されています。


その他の脚の長さの違いに関する研究

  • 兵役中の男性600名を対象に脚長差と腰痛の関連性を調べた結果、脚の長さの不均衡と腰痛の間に関連性は見られませんでした (Hellsing 1988)。
  • 重度の腰痛がある男性71名、中等度の腰痛がある男性144名、または腰痛のない男性106名、計321名において、腰椎前弯または脚長差に有意な差は見られませんでした (Pope 1985)。

脚の長さの違いは
20mm以内であれば問題ない

では、このような脚の長さの違いが腰痛に影響を及ぼし、臨床的に重要な意味を持つにはどの程度の違いが必要なのでしょうか?

いくつかの研究によると、脚の長さの違いが臨床的に意味を持つようになる差異は、およそ20mmを超えると問題になることが多いという点で意見が一致しているようです。

脚の長さに違いがある場合、その差は10mm未満である可能性が高く、20mmを超える差異は非常にまれ(1000人に1人程度)で、20mmを超えた場合でも必ずしも症状が出るとは限りません。

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べにばな接骨院

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