不安を安心に変えるコラム
首の痛みはストレートネックが原因?

首の湾曲が真っ直ぐな状態の事を指す「ストレートネック」。最近では「スマホ首」などと呼ばれることもありますが、正しくは「テキストネック」といいます。今回は、ストレートネックと首や肩の痛みとの関連性についてお伝えしていきます。

不安を安心に変えるコラム
首の痛みはストレートネックが原因?

首の湾曲が真っ直ぐな状態の事を指す「ストレートネック」。最近では「スマホ首」などと呼ばれることもありますが、正しくは「テキストネック」といいます。今回は、ストレートネックと首や肩の痛みとの関連性についてお伝えしていきます。

首の痛みは
ストレートネックが原因?

最新の統計によると、2024年には世界のスマートフォンユーザーの数は48億8000万人と推定され、10年前のスマートフォンユーザー数よりも38億8000万人(約5倍)増加しているそうです。

近年、このスマートフォンユーザーの増加に伴い、スマートフォンを使用する際の前傾姿勢、いわゆる「ストレートネック」が増加傾向にあると言われています。

一般的には、このスマートフォンなどの操作のために「下を向く姿勢」をとりがちな人は、首の痛みや肩こり、頭痛といった様々な症状を招きやすいと考えられています。

しかし、私たちは本を読む、将棋を指す、編み物をするなど、すべて首を曲げる必要がありますが、なぜスマートフォンを見ることは問題視されるのでしょうか。

また、サイクリングや逆立ちといった「上を向く姿勢」や、サッカーのヘディングなどのスポーツは、すべて首に大きな負荷がかかりますが問題にはならないのでしょうか。

今回は、このようなストレートネックやスマートフォンを使用するときの前傾姿勢と痛みとの関連性についてお伝えしていきます。

ストレートネックは首の痛みの原因ですか?

姿勢の悪さとして最もよく知られている一つに「猫背(円背姿勢)」があります。

この不良姿勢は、体を横から観察した時に背中上部と肩が丸まっているのが特徴で、アッパークロスシンドローム(上位交差症候群)とも呼ばれます。

また、このような首や肩回りの筋肉のアンバランスは前傾姿勢と相まって起こり、ストレートネックや首の痛みを引き起こす原因とも考えられています。

首の痛みはこのような姿勢の悪さによる頚椎の湾曲に関連しているという一般的な考えがありますが、次の研究はその考えに疑問を投げかけています。

45歳以上のボランティア177名の首の痛みの存在と正常な頸椎過前弯症の変化との相関関係を調べた結果、臨床的特徴(持続時間、頻度、痛みの強さ、放射性の痛み、感覚/運動障害、障害、医療利用)と、全体的な頸部湾曲または分節角との間に関連はありませんでした。首の痛みのある患者におけるそのような構造的異常の存在は偶然であると考えられなければならない、すなわち必ずしも痛みの原因を示しているわけではない。これは、首の痛みのある患者の鑑別診断において十分に考慮されるべきです。

Grob D, Frauenfelder H, Mannion AF. The association between cervical spine curvature and neck pain. Eur Spine J. 2007 May;16(5):669-78. doi: 10.1007/s00586-006-0254-1. Epub 2006 Nov 18. PMID: 17115202; PMCID: PMC2213543.

また、ストレートネックやスマートフォンを使用するときの首の前傾姿勢と首の痛みの発生との関連性を調べた研究でも明確な関連性は示されていません。

オーストラリアの10代、1,108人を対象に、スマートフォンの使用と首の痛みとの関連性を調べた研究では、頭の前方姿勢は首の痛みや頭痛と無関係であると結論付けられました。

また、18~65歳の582人を対象に、ストレートネックと首の痛みの関連性を調べた研究では、立っている姿勢と座っている姿勢の両方において、首の痛みの有病率、または首の痛みの頻度や強さとの間に関連性はなかったことが報告されています。

体系的なレビューでは、成人では前傾姿勢が首の痛みと有意に相関しているのに対し、青年期では前傾姿勢と首の痛みの間に関連性は見られなかったことが報告されています。


その他の研究

  • 18〜21歳の150人を対象に、ストレートネックと首の痛みとの関連性を調べた結果、関連性がないと結論付けられました(Damasceno et al.2018)。
  • 18〜30歳を対象に行われた研究では、スマートフォンの使用は首の痛みや障害と相関関係がなかったと結論付けました(Bertozzi et al.2021)。

これらの研究は、ストレートネックが必ずしも首の痛みに繋がるわけではなく、「正常な首の湾曲」を持つ人は首の痛みを発症する可能性が低いわけではないということを示唆しています。

もちろん下を向く姿勢を長時間続ければ首が痛くなるかもしれませんが、これは首に限らず体のどの部位でも、どのような姿勢にでも言えることです。

私たちの文化では、悪い姿勢は痛みと結び付けられる傾向がありますが、実際は、背骨が真っ直ぐな人でも痛みを感じている人もいれば、曲がっているのに痛みを感じない人もいます。

私でさえそのような患者さんを何人も見てきていますし、また、私自身も姿勢が良い方ではありませんが、常に首の痛みや腰痛に悩まされているわけではありません。

首に痛みを感じている場合は、おそらく「ストレートネックだから」ではなく、痛みの原因となるさまざまな他の要因があることを認識する必要がありそうです。

最新の統計によると、2024年には世界のスマートフォンユーザーの数は48億8000万人と推定され、10年前のスマートフォンユーザー数よりも38億8000万人(約5倍)増加しているそうです。

近年、このスマートフォンユーザーの増加に伴い、スマートフォンを使用する際の前傾姿勢、いわゆる「ストレートネック」が増加傾向にあると言われています。

一般的には、このスマートフォンなどの操作のために「下を向く姿勢」をとりがちな人は、首の痛みや肩こり、頭痛といった様々な症状を招きやすいと考えられています。

しかし、私たちは本を読む、将棋を指す、編み物をするなど、すべて首を曲げる必要がありますが、なぜスマートフォンを見ることは問題視されるのでしょうか。

また、サイクリングや逆立ちといった「上を向く姿勢」や、サッカーのヘディングなどのスポーツは、すべて首に大きな負荷がかかりますが問題にはならないのでしょうか。

今回は、このようなストレートネックやスマートフォンを使用するときの前傾姿勢と痛みとの関連性についてお伝えしていきます。

ストレートネックは首の痛みの原因ですか?

姿勢の悪さとして最もよく知られている一つに「猫背(円背姿勢)」があります。

この不良姿勢は、体を横から観察した時に背中上部と肩が丸まっているのが特徴で、アッパークロスシンドローム(上位交差症候群)とも呼ばれます。

また、このような首や肩回りの筋肉のアンバランスは前傾姿勢と相まって起こり、ストレートネックを引き起こす原因とも考えられています。

首の痛みはこのような姿勢の悪さによる頚椎の湾曲に関連しているという一般的な考えがありますが、次の研究はその考えに疑問を投げかけています。

45歳以上のボランティア177名の首の痛みの存在と正常な頸椎過前弯症の変化との相関関係を調べた結果、臨床的特徴(持続時間、頻度、痛みの強さ、放射性の痛み、感覚/運動障害、障害、医療利用)と、全体的な頸部湾曲または分節角との間に関連はありませんでした。首の痛みのある患者におけるそのような構造的異常の存在は偶然であると考えられなければならない、すなわち必ずしも痛みの原因を示しているわけではない。これは、首の痛みのある患者の鑑別診断において十分に考慮されるべきです。

Grob D, Frauenfelder H, Mannion AF. The association between cervical spine curvature and neck pain. Eur Spine J. 2007 May;16(5):669-78. doi: 10.1007/s00586-006-0254-1. Epub 2006 Nov 18. PMID: 17115202; PMCID: PMC2213543.

また、ストレートネックやスマートフォンを使用するときの首の前傾姿勢と首の痛みの発生との関連性を調べた研究でも明確な関連性は示されていません。

オーストラリアの10代、1,108人を対象に、スマートフォンの使用と首の痛みとの関連性を調べた研究では、頭の前方姿勢は首の痛みや頭痛と無関係であると結論付けられました。

また、18~65歳の582人を対象に、ストレートネックと首の痛みの関連性を調べた研究では、立っている姿勢と座っている姿勢の両方において、首の痛みの有病率、または首の痛みの頻度や強さとの間に関連性はなかったことが報告されています。

体系的なレビューでは、成人では前傾姿勢が首の痛みと有意に相関しているのに対し、青年期では前傾姿勢と首の痛みの間に関連性は見られなかったことが報告されています。


その他のストレートネックに関する研究

  • 18〜21歳の150人を対象に、ストレートネックと首の痛みの間に関連性を調べた結果、関連性がないと結論付けられました(Damasceno et al.2018)。
  • 18〜30歳を対象に行われた研究では、スマートフォンの使用は首の痛みや障害と相関関係がなかったと結論付けました(Bertozzi et al.2021)。

これらの研究は、ストレートネックが必ずしも首の痛みに繋がるわけではなく、「正常な首の湾曲」を持つ人は首の痛みを発症する可能性が低いわけではないということを示唆しています。

もちろん下を向く姿勢を長時間続ければ首が痛くなるかもしれませんが、これは首に限らず体のどの部位でも、どのような姿勢にでも言えることです。

私たちの文化では、悪い姿勢は痛みと結び付けられる傾向がありますが、実際は、背骨が真っ直ぐな人でも痛みを感じている人もいれば、曲がっているのに痛みを感じない人もいます。

私でさえそのような患者さんを何人も見てきていますし、また、私自身も姿勢が良い方ではありませんが、常に首の痛みや腰痛に悩まされているわけではありません。

首に痛みを感じている場合は、おそらく「ストレートネックだから」ではなく、痛みの原因となるさまざまな他の要因があることを認識する必要がありそうです。

最新の統計によると、2024年には世界のスマートフォンユーザーの数は48億8000万人と推定され、10年前のスマートフォンユーザー数よりも38億8000万人(約5倍)増加しているそうです。

近年、このスマートフォンユーザーの増加に伴い、スマートフォンを使用する際の前傾姿勢、いわゆる「ストレートネック」が増加傾向にあると言われています。

一般的には、このスマートフォンなどの操作のために「下を向く姿勢」をとりがちな人は、首の痛みや肩こり、頭痛といった様々な症状を招きやすいと考えられています。

しかし、私たちは本を読む、将棋を指す、編み物をするなど、すべて首を曲げる必要がありますが、なぜスマートフォンを見ることは問題視されるのでしょうか。

また、サイクリングや逆立ちといった「上を向く姿勢」や、サッカーのヘディングなどのスポーツは、すべて首に大きな負荷がかかりますが問題にはならないのでしょうか。

今回は、このようなストレートネックやスマートフォンを使用するときの前傾姿勢と痛みとの関連性についてお伝えしていきます。

ストレートネックは
首の痛みの原因ですか?

姿勢の悪さとして最もよく知られている一つに「猫背(円背姿勢)」があります。

この不良姿勢は、体を横から観察した時に背中上部と肩が丸まっているのが特徴で、アッパークロスシンドローム(上位交差症候群)とも呼ばれます。

また、このような首や肩回りの筋肉のアンバランスは前傾姿勢と相まって起こり、ストレートネックを引き起こす原因とも考えられています。

首の痛みはこのような姿勢の悪さによる頚椎の湾曲に関連しているという一般的な考えがありますが、次の研究はその考えに疑問を投げかけています。

45歳以上のボランティア177名の首の痛みの存在と正常な頸椎過前弯症の変化との相関関係を調べた結果、臨床的特徴(持続時間、頻度、痛みの強さ、放射性の痛み、感覚/運動障害、障害、医療利用)と、全体的な頸部湾曲または分節角との間に関連はありませんでした。首の痛みのある患者におけるそのような構造的異常の存在は偶然であると考えられなければならない、すなわち必ずしも痛みの原因を示しているわけではない。これは、首の痛みのある患者の鑑別診断において十分に考慮されるべきです。

Grob D, Frauenfelder H, Mannion AF. The association between cervical spine curvature and neck pain. Eur Spine J. 2007 May;16(5):669-78. doi: 10.1007/s00586-006-0254-1. Epub 2006 Nov 18. PMID: 17115202; PMCID: PMC2213543.

また、ストレートネックやスマートフォンを使用するときの首の前傾姿勢と首の痛みの発生との関連性を調べた研究でも明確な関連性は示されていません。

オーストラリアの10代、1,100人以上を対象に、スマートフォンの使用と首の痛みの関連性を調べた研究では、頭の前方姿勢は首の痛みや頭痛と無関係であると結論付けられました。

また、18~65歳の582人を対象に、ストレートネックと首の痛みの関連性を調べた研究では、立っている姿勢と座っている姿勢の両方において、首の痛みの有病率、または首の痛みの頻度や強さとの間に関連性はなかったことが報告されています。

体系的なレビューでは、成人では前傾姿勢が首の痛みと有意に相関しているのに対し、青年期では前傾姿勢と首の痛みの間に関連性は見られなかったことが報告されています。


その他のストレートネックに関する研究

  • 18〜21歳の150人を対象に、ストレートネックと首の痛みの間に関連性を調べた結果、関連性がないと結論付けられました(Damasceno et al.2018)。
  • 18〜30歳を対象に行われた研究では、スマートフォンの使用は首の痛みや障害と相関関係がなかったと結論付けました(Bertozzi et al.2021)。

これらの研究は、ストレートネックが必ずしも首の痛みに繋がるわけではなく、「正常な首の湾曲」を持つ人は首の痛みを発症する可能性が低いわけではないということを示唆しています。

もちろん下を向く姿勢を長時間続ければ首が痛くなるかもしれませんが、これは首に限らず体のどの部位でも、どのような姿勢にでも言えることです。

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